●企・創・店・街~きそうてんがい
■将来の中小商業【生活集積街へ】
2-33.計画的に造られた商店街『ライフスタイルセンター』《日本型LC》
➁ー4 中心市街地活性化とライフスタイルセンター
~タウンマネジメント力が課題
問題はライフスタイルセンターを計画し運営していくタウンマネジメントの能力です。先の中活協議会に対する調査結果では、問題点や課題として「タウンマネージャー等の人材確保」がトップの回答。複数の専門スタッフによる体制が必要であることから、導入は難しい状況です。
中活協議会は、まちづくり機関として約40年前に北米で生まれ、最近ではヨーロッパ諸国でも採用されているBID(ビジネス・インプルーヴメント・ディストリクト)制度に、少し似ているところがあるが、安定的な財源を確保しているという要のところでは似て非なるものといえます。
BIDの発想にはまちを固有の資産と考え、魅力的なまちにすることによって資産価値の最大化を目的としています。これによってまちづくり機関の財源は豊かになり、まちへの再投資が可能となります。行政は資産価値の向上が固定資産税の伸びとなり、行政サービスを増大させることができます。
BID制度の導入はすぐにはできないが、ライフスタイルセンターという要素をまちの中に触媒として取り込むことによって、まちの魅力を高めまちの資産価値を増大するという活動は可能となります。中心市街地活性化に関する業務を行いながら、まちの資産価値を維持・向上させ、価値の最大化を図るタウンマネジメントが必要です。いわばタウンプロパティマネジメントへの取り組みです。
2024年8月23日