■将来の中小商業【生活集積街へ】
2-26.計画的に造られた商店街『ライフスタイルセンター』《日本型LC》
➀ー2 米国におけるライフスタイルセンターおよびその機能の活用
~新業態としての開発から、リニューアル、複合施設開発へ
ライフスタイルセンターはSCを進化させた業態として開発されたが、最近では既存SCのリニューアルや街づくり型複合開発にも活用されています。
まずSC開発では、事例紹介したネイバーフット型ライフスタイルセンターのタウンセンター・コルテマデラ、コミュニティ型ライフスタイルセンターではプロムナード・アット・ウエストレイク、リージョナル型ライフスタイルセンターではプロムナード・ドスラゴス、スペシャリティ型ライフスタイルセンターではザ・グローブやアーバイン・スペクトラムなど。新しいSC業態としてライフスタイルセンターの開発商業施設です。
開発だけではなくSCのリニューアルとしても活用され活性化効果をあげています。スーパーリージョナル型SCにライフスタイルセンターを併設したハイブリッドセンター化のニューポート・ファッション・アイランド、既存のリージョナル型SCを建替えライフスタイルセンターへ全面的にリニューアルしたベラ・テラ、既存のリージョナル型SCの中に地域住民の集いの場をつくるというライフスタイルセンター機能を取り入れたビレッジ・アット・コルデマデラ、既存のパワーセンター型SCの中にライフスタイルセンターを取り込みパワータウンとして再生したクロッシング・アット・コロナなど。ライフスタイルセンターへの業態転換、ライフスタイルセンターを敷地内に取り込んだ既存SCの活性化、ライフスタイルセンター機能の一部を取り入れることでの既存SCの活性化などにより、SCのリニューアルに活かされています。
街づくり型の複合開発ではライフスタイルセンターは一要素として、他要素との触媒となる重要な役割を果たしています。他の要素である居住やオフィス業務、公共などと連携し、コミュニティを形成していく商業・娯楽・飲食ゾーン、街並みデザインの持つライフスタイルセンターが開発の付加価値を高めています。中心市街地自体を開発するという大規模な複合開発であるヴィクトリア・ガーデンズ、住居やホテルなどを複合した街区開発型のサンタナ・ロウ、メインストリート1階商業施設の上にコンドミニアムを積上げた複合開発であるベイストリートなど。複合開発の規模やコンセプトに対応しライフスタイルセンターが活かされています。