●企・創・店・街~きそうてんがい

■将来の中小商業【生活集積街へ】

1-7.2020年代アフターコロナ・リモード時代《2020年代》

《2020年代》は、2019年秋ごろに中国武漢で発生した新型コロナウイルス禍が全世界に広がり、その大混乱の社会経済環境の中で、これまでの中小地域商業やまちづくりなどリセットし、新たな在り様(remode)を模索する時代です。

中小商業の厳しさは今に始まったことではなく、更にコロナ禍が追い打ちをかけ崖っぷちに立っています。時代に合わせて新しくするというレベルではなく、中小商業の在り様そのものを根本的に変えていくということでしょう。

中小商業の課題は大きく2つに分けることができます。商業自身の機能と商店街(社会的)機能の課題です。これまでの商店街の各年代状況をみると商店街の課題とは、商店街機能の課題である。商店街機能とは古くは「暮らしの広場」であり、今ではサードプレイスであろうか。商業機能が「元気よい時」=「商店が元気よい時」である。商店が余裕(元気)あるときには商店街機能をカバーし、来街者が増え商店のお客が増えるという好循環となるが、コロナ過で顕在化したデジタル化問題や新しい担い手不足など商業機能は致命的な影響を受け、商店街機能の維持はもはや困難となっているのではないだろうか。

2023年10月13日