●企・創・店・街~きそうてんがい

■将来の中小商業【生活集積街へ】

1-3.中小商業近代化・大店法成長時代《1980年代》

《1980年代》は、東京ディズニーランドの開業、無店舗販売の活発化、プラザ合意の影響、消費税の導入等の社会経済環境の中で、前年代の大店法の運用や商業近代化地域計画の本格化など、中小商業の近代化・大店法成長時代です。

80年代流通産業ビジョンではコミュニティ・マート構想が謳われた。すなわち長期的なまちづくりの観点から商店街の近代化を推進し、商店街を単なる「買い物の場」から、地域住民が集い・楽しみ・憩い・交流することのできる「暮らしの広場」へ変えていくものとして位置付けられました。

これまでの中小商業への振興策は商業に関する効率化を目指すもの(商業機能の近代化)が中心であったが、「暮らしの広場」という地域社会の中で中小商業の果たす役割を強化するもの(商店街機能の強化)となります。

バブル経済時代といわれる時代背景で中小商業は、地域コミュニティとの交流の場とする地域社会での新たな役割と、その商店街機能の整備・管理というスタートの時代であったのだろう。

2023年8月31日