●企・創・店・街~きそうてんがい

■将来の中小商業【生活集積街へ】

1-2.中小商業近代化成長時代《1970年代》

《1970年代》は、大阪万国博覧会の開催からCVS等各種業態店の展開、前年代の中小企業近代化促進法から中小小売商業振興法(商振法)、大規模小売店舗法(大店法)の施行、商業近代化地域計画のスタートなど、中小商業の商業近代化成長時代です。

高度成長時代の中で流通業は大きく発展し、再開発や規模の拡大、各種業態開発などにより、大企業商業と中小商業との役割・格差という「歪み」の是正への対応が必要となってきました。

中小商業に対する振興策である共同施設や店舗共同化、商店街近代化、商店街整備事業等、高度化融資や事業支援制度の充実など、また流通環境の是正策である大店法により、中小商業の近代化とその業態開発が進んだ時代です。

中小商業と大企業商業とがその役割分担を調整しながら、両者が切磋琢磨できるという環境が整備された時代であったのだろう。

2023年8月24日