●企・創・店・街~きそうてんがい

■将来の中小商業【生活集積街へ】

生活シーンに密着した中小商業(ここでは商店街や共同店舗、まちづくりなど地域商業に関すること)について、現場に近い目線で生活社会様式や流通環境、商業政策などの動きをみながら、中小商業の年代的な課題を考えます。

1-1.中小商業成長時代《1950~60年代》

《1950~60年代》は、戦後を脱し高度成長時代を迎え、東京オリンピックの開催など社会経済活動が隆盛し、セルフサービス等のスーパーマーケット急増、中小商業が大きく飛躍した中小商業成長時代です。

駅裏に突如として大型のスーパーマーケットを核とした商業施設が出現し、人の流れが変わり駅裏が駅表になるという現象や、まち中心部商店街の隣接したところにスーパーマーケットが出店し賑わう場所が移動することなど、日頃見るまちの風景が少しづつ変わってきました。

社会経済活動全般にわたり、中小商業が商業集積街として主導的な役割を担うことが可能な時代であったのだろう。

2023年8月17日